こんばんは。ろんです。
今回は、プラスチックスプーンに筆塗りでキャンディ塗装の練習をしてみたので、その内容を記事にしてみました。
キャンディ塗装とは
キラキラとツヤのある塗装方法です。塗面に透明感がありメタリック塗装は、また違った綺麗さがあります。
筆塗りで、クリアカラーの塗料をムラなく塗るのは、結構むずかしいみたいなので、どこまでがんばれるか、実験です。
なので、この記事は、『キャンディ塗装って聞いたことはあるけど、どんな感じなの?』『キャンディ塗装に興味があるけど、どんな塗装工程で作業すの?』などのような疑問をお持ちの方に向けて書いていきます。
わたしもキャンディ塗装は、はじめてのチャレンジ。キャンディ塗装『初心者のかた目線』で、リカバリーしながら出来るだけ綺麗に仕上げる方法を紹介したいと思います。
わたしは、ふだん筆塗りでガンプラを作っています。この記事の最後にわたしのTwitterアカウントへのリンクがありますのでよかったらご覧くださいm(._.)m
【試し塗り】筆塗りでキャンディ塗装にチャレンジしてみた!
もくじ
- 用意したもの
- 作業手順
- クリアカラーを塗るコツ
- メタリック塗装と比較
1. 用意したもの
- プラスチックのスプーン:これに試し塗りします。
- Mr.カラージャーマングレー:エナメル塗料の下地にブラックを塗ると発色がいいと聞いたことがあるので、手持ちブラックがが無かったのジャーマングレーを使います…(^_^;)
- 水研ぎ用に紙ヤスリ2000番:より綺麗な塗面にする為、塗料が乾いたあと塗面を磨きます。今回は、水研ぎありとなしで実験します。それと水を入れるウツワも手元にあると便利です。
- Mr.リターダーマイルド:ラッカー塗料に加えると、筆ムラが出来にくくなる溶剤です。塗料皿などに出した塗料に20〜30パーセント混ぜて使います。今回は、水研ぎした後のジャーマングレーの仕上げ塗装に使っています。
ふだんのガンプラの筆塗りでもリターダーを使っています。こちらの記事も参考にして頂けると嬉しいです。
2. 作業手順
これから塗る塗料の順番だと、かさね塗りしても下地の塗料を溶かしたりしません。順番は、ラッカー塗料→エナメル塗料→水性塗料。
水性塗料で塗ったパーツにエナメル塗料でスミ入れしても大丈夫なので、キャンディ塗装のあとにスミ入れOKです。
それでは、作業スタートです。
【2-1 下地の塗料をぬる】
まずは、下地にジャーマングレーを塗っていきます。下地にブラックを塗ると仕上がりが良くなると聞いたので、ですが今回は、ジャーマングレー…(^_^;)
その結果は、この後の作業工程【2-3 エナメル塗料でキラキラ感をだす】で明らかに。
リターダーは加えないで塗装。塗料原液のまま塗装したので塗りムラができて少しデコボコしています。
【2-2 下地を水研ぎして滑らかに】
ジャーマングレーが乾いたら(とりあえず半日放置しました)、ボコボコしている塗面を紙ヤスリの2000番で水研ぎして滑らかにします。この段階から、キャンディ塗装がうまく行くかが、決まりそうです。
紙ヤスリに水がしたたるくらに濡らして磨きます。点じゃなくて、面で磨くように優しく紙ヤスリをクルクル回します。
上の紙ヤスリが水研ぎ前。下の紙ヤスリが水研ぎ後です。水研ぎでも結構けずれるんですね。ジャーマングレーの塗装で汚れています。
紙ヤスリで水研ぎしすぎると下地のスプーンの色がでてきます。優しく削っても、なかなか難しいです。この後リターダーを加えた塗料で重ね塗りします。
リターダーを加えた塗料で2回重ね塗りをしたらものです。このスプーンも削りすぎて下地が見えていましたが、比較的キレイな塗面になったと思います。
【2-3 エナメル塗料でキラキラ感をだす】
写真の左から、クロームシルバー、ゴールドリーフ、ガンメタルをジャーマングレーの上から重ね塗りしたものです。塗るのが難しかったのは、ゴールドリーフ。黄色系だからか、隠ぺい力が低いんですかね…。3回くらい重ね塗りしました。(1回の塗装で乾かす時間は2〜3時間程度)
そして、写真の右が水研ぎあり。左が水研ぎなしのスプーンです。やっぱり水研ぎした方が良さそう。水研ぎしていない左のほうが少しデコボコしています。
それと、下地のジャーマングレーを塗らずに、クロームシルバーだけ塗装したスプーンも試しに作ってみたした。
ほんの気持〜ちくらいしか色の深み的なものは出ませんでした。ちょっとショック。純粋なブラックだとどうなるか、スプーンは、いっぱいあるので今度ためしてみます。
【2-4 クリアカラーでツヤツヤ感をだす】
エナメル塗装のクロームシルバー、ゴールドリーフ、ガンメタルが乾いた上から、水性塗料のクリアレッドを5回かさね塗りしたした。(1回の塗装の乾かす時間は、1時間くらいです。比較的早く乾きました。)
クリアカラーの筆塗りの仕方はこちらの記事にあります。
塗り重ねる方向は、タテ→斜め右→斜め左→ヨコ→もう一度タテの5回です。
下地、クロームシルバー、ゴールドリーフ、ガンメタルの上にクリアレッドを筆塗りした結果です。
クロームシルバーとゴールドリーフの発色の違いがあまり変わらない様にみえますが、下地がゴールドリーフのほうが気持ちオレンジ色っぽく見えます。
ガンメタルは、ワインレッドに見えます。下地のガンメタルの色が暗いので、ほかの2色よりもクリアレッドの塗りムラが、あまり分からないかも。クロームシルバー、ゴールドリーフのどちらかと組み合わせて使うと効果的だと思います。
シャアザクで例えると…
頭部、腕、足をゴールドリーフの下地のキャンディ塗装のパーツ。
胴体をガンメタルの下地のキャンディ塗装のパーツ。
でしょうか(・・?)
【はじめてキャンディ塗装をしてわかったこと】
クリアカラーを綺麗に塗るのも大事ですが、下地のエナメル塗料もかなり大事だと言うことが分かりました。
下地のエナメル塗料の塗りムラとまでは言わない、塗装のラインがクリアカラーの下に見えてムラの様にも見えます。
これは、筆の大きさをパーツの大きさに応じて変えれば、筆がパーツを動かす回数が減るので少しは、良くなるのではと思います。なので、面積が小さいパーツなら余り目立たないかも?
ちなみに、今回つかったタミヤモデリングブラシHF 平筆NO.2は、プラスチックスプーンをタテに6回くらい塗る筆幅6ミリ弱です。もう少し広い筆幅の筆もあるので、その筆で試すのもいいかもです。
3. クリアカラーを塗るコツ
クリアカラーを塗るコツは、塗料を少し多目に筆に含ませて、パーツの上で広げていくのが良いと思います。そのときの塗り広げる方向は、1方向、2度塗りは、あまり良くないかもです。
最初は、ガンガン塗料を重ねて塗って行き、乾いたら丁寧に斜めや横に筆の角度を変えて塗って行きます。
筆の動かしかたは、筆さき3分の1だけを使って履くように軽く動かします。動かしている筆の動きが塗面に引っかかるような感じがしたら、筆に塗料を補充して作業再開です。
4. メタリック塗料との比較
今回、はじめてキャンディ塗装を練習を兼ねて作業してみましたが、メタリックカラーの塗料も今回はじめて使いました。使った塗料は、Mr.カラーのGXメタルレッドです。
下の写真は、GXメタルレッドを原液のまま、5回かさね塗りし、乾いたあと水研ぎ、さらにリターダーを加えた塗料で2回かさね塗りしたものです。タテ、斜め右、斜め左、横、もう一度タテの方向で5回ぬりです。
メタリックカラーも綺麗ですが、キャンディ塗塗装は、下地、エナメル塗料、クリアカラーの3工程の塗装をしたぶん、売っている塗料とは、一味ちがう綺麗さがありますね。
とても勉強になりました。
5. 今回のキャンディ塗装のまとめ
- 下地をジャーマングレーするとあまり発色は変わらない。次回は、ブラックを塗って試してみる
- 水研ぎはした方がいい。
- エナメル塗料もムラなく塗ることが大切。筆幅がひろい筆で対応できるかも。
- クリアカラーを塗るコツは、パーツの上で塗り広げ、筆さきを使って履くように軽く動かす。
- 下地→エナメル塗料→クリアカラーと3工程と手間は掛かりますが、メタリックカラーとは、一味ちがう仕上がりになる。
以上で、今回のキャンディ塗装を筆塗りで試してみた記事をおわりにします。参考にして頂けたら嬉しいです。
最後までお付き合い頂き有難う御座います。
わたしの記事は、自分でつくったガンプラをお気に入りの場所に並べながらニヤニヤしたい方にむけて書いています。コンテストなどにむけて、がんばっている方にも読んでいただけたら勿論ありがたいですが、基本的にはまったり、マイペースでガンプラを楽しみたい方にむけて記事を書いています。未熟者ですが参考にしていただけたら嬉しいです。
つくる方もつむ方もよかったらまた覗きに来てくださいm(_ _)m
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