筆塗りモデラー40代2児の父親 ガンダム好きのガンプラ製作ブログ

筆塗りでガンプラをつくっています。筆塗りに興味がある方、お困りの方がいましたらブログ下段カテゴリー『筆塗りお役立ち』をご覧ください。

ガンプラ筆塗りキャンディ塗装クリアカラーの5つのポイント

 

 

こんばんは。ろんです。

 

前月から作り続けています、筆ぬりキャンディ塗装のHGケンプファーですが、なんとか完成しました。

 

今回のは、その筆塗りキャンディ塗装で使った、水性クリアカラーのことを5つのポイントにまとめて記事を書いていきます。

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この記事は、『キャンディ塗装って聞いたことはあるけど、どんな感じなの?』『キャンディ塗装に興味があるけど、筆塗りでは、どんな工程で作業すの?』などのような疑問をお持ちの方に向けて書いていきます。 

 

この記事を読んで頂ければ…

  • 筆塗りでのキャンディ塗装がどんな感じのものかわかる

 

  • 筆塗りでキャンディ塗装をするときのクリアカラーの特徴がわかる

 

  • 筆塗りキャンディ塗装で失敗しにくくなる

 

  • あなたのガンプラライフが少し豊かになるかも知れません

 

今回の記事では、ガンプラのHGケンプファーを使っていますが、お手元のプラモデルの部分塗装にも筆塗りキャンディ塗装は効果的に使えると思いますので、最後までお付き合い頂けたら嬉しいです。

 

ちなみに、わたしは日々ちまちまコツコツと筆塗りでガンプラを作っている者です。f:id:ron777:20201109141312j:image

この記事の最後にわたしのTwitterアカウントへのリンクがありますので、よかったら覗いてみて下さい。

 

 

ガンプラ筆塗りキャンディ塗装クリアカラーの5つのポイント

もくじ

  1. そもそもキャンディ塗装とは?
  2. 今回の筆塗りキャンディ塗装の工程
  3. クリアカラーの5つのポイント
  4. まとめ

 

 

1.  そもそもキャンディ塗装とは?

 キラキラとツヤのある塗装方法です。塗面に透明感がありメタリック塗装は、また違った綺麗さがあります。

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筆塗りで、クリアカラーの塗料をムラなく塗るのは、結構むずかしいみたいなので、どこまでがんばれるか今回、作業してみました。

 

 

2.  今回の筆塗りキャンディ塗装の工程

筆塗りキャンディ塗装に使った塗料は、Mr.カラー2のブラック。タミヤ  エナメル塗料のクロームシルバー。水性ホビカラーのクリアブルーの3種類です。

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その1 

ラッカー塗料のMr.カラー2ブラック(光沢)にリターダーを加えた塗料で塗装。塗料が乾いた後にさらに、もう一度かさね塗りして、合計2回、ケンプファー全体を塗ります。下の写真は、2回目の塗装がおわった状態です。

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その2 

タミヤ エナメル塗料のクロームシルバーで重ね塗り。とくべつ溶剤などは加えず、ほぼほぼ1回塗りです。

 

モールドに下地のMr.カラーのブラックが残りスミ入れをしたみたいになりました。『サッサッサッ』っと筆を軽くパーツに当てる様にモールド付近を塗れば、モールドにブラックの塗料が残ります。

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その3

最後に水性ホビーカラーのクリアブルーを塗って完了です。こちらも溶剤や水は加えず、部位にもよりますが、大体3〜4回かさね塗りしています。今回の筆塗りキャンディ塗装の工程は以上の3工程です。

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3.  クリアカラーの5つのポイント

今回、筆塗りキャンディ塗装に使ったクリアカラーは『水性ホビーカラー』のクリアブルーです。(塗装中に溶剤や水は加えてません)

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はじめてクリアカラーを使ってみたのですが、今回の塗装の工程でいちばん難しかったのは、このクリアカラーの筆塗りです。ここでは、実際わたしが筆塗り塗装で感じた水性クリアカラーの特徴を5つのポイントにまとめて書いていきます。

 

ポイント1 クリアカラーってどんな塗料?

クリアカラーを筆につけて塗ってみた印象は、『ゆる〜い水あめ』や『ゆる〜いジェル』みたいな感じです。塗りはじめは、ス〜っとパーツの上を滑らかに広がりますが、とつぜん筆の動きが、『引っかかる』感じになって、筆跡が残ったりします。

 

筆あとは塗料が乾かないうちに、上から少しチカラをかけて重ね塗りすれば、重ね塗りした塗料と馴染んで比較的目立たなくなります。

 

ポイント2 ムラになりやすい所

ムラになりやすいところは、塗りはじめで、筆がパーツに当たる所や、パーツがデコボコしている所です。

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自分では一定のチカラで筆を動かしているつもりでも、この辺りは、ムラになりやすいのと、重ね塗りするときに下の塗装が『重ね塗りの筆』に持っていかれがち。

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乾いてからリタッチするのがいいかと思いますが、リタッチあともムラになったりしますので、これは、筆塗りでは仕方のない事だと割り切って、仕上がり60点から70点を目指して塗り切った方が精神的にもいいと思います。

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コンパウンドを使う事で、パーツの表面をみがいてムラを少し整えることもできましたが、絶対に使った方がいいとも言えない感じでした。このためだけに買わなくても良いかもですね。

 

パーツの端っこや、出っ張りは削れやすいので、初めてコンパウンドを使う方がいましたら、お気を付けください。

 

ポイント3 筆の動きは1方向で塗る

塗装するときの筆を動かす向きは、1方向です。同じ方向での筆跡は、目立ちにくい様に感じました。

 

また、塗りはじめは、下地が透けて見えるクリアカラーですが、塗り重ねていくと色が重なってドンドン濃くなっていきます。ある程度、色が濃くなるまで筆の動きは、1方向です。

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色がパーツに乗っていない薄いときに、筆の動きを、『斜め塗り』や『横塗り』にすると、下の塗装あとが透けて筆跡が目立ちます。

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塗装した色が全体的に濃くなり始めて、まだ色が薄いところがあったら筆の角度を変えて塗るのも有りですし、そのまま同じ筆の動きで塗り切ってしまっても大丈夫だと思います。

 

ポイント4 こまめに筆を洗う

ポイント1で、塗りはじめの筆の動きはスムーズだけど、とつぜん筆の動きが『引っかかる』感じになると書きました。

 

塗り進めていくと、そろそろ『引っかかる』感じになりそうだと分かってきますので、こまめに筆を洗って、いつもフレッシュな状態の筆で、作業しましょう。

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手元に、タッパーに水を入れて、用意しておけばいつでも筆が洗えて便利です。洗い落ちたクリアカラーの色でだんだん水が濃くなっていきますが、そこはあまり気にせずに、洗って大丈夫です。

 

ポイント5 重ね塗りしすぎると…??

これは、わたしの力量不足なのですが、今回、いちばん難しいと感じたのは、クリアブルーの色の濃さのコントロールです。

 

キレイな塗装を目指して、筆の跡を残さないよう、パーツ全体にまんべんなくクリアブルーを重ね塗りしていくと、先ほども話した様に、ドンドン色が濃くなっていきます。

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そうすることで、確かに塗面は慣らされてクリアブルーもいい具合の色になってくるのですが、重ね塗りしすぎると、クリアブルーの層があつくなり、下地のクロームシルバーに光が届きにくくなります。

 

今回、もう少しクロームシルバーの明るさが出る、キャンディ塗装に仕上げたれたら良かったのですが、わたしの力量では、このクリアブルーの濃さでのキャンディ塗装が限界です。

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それだけ『重ね塗りしないと』、『色を濃くしないと』塗面をキレイに出来ないと言う事ですね。このケンプファー、パッとみ光沢の塗料でただ塗ったダケにも見えなくもないですし…。

でも、実物はこの写真の2割ましでテカテカしてるんですが、画面からだと伝わらないですね(T ^ T)

 

4.  まとめ

  • 水性クリアカラーは、『ゆる〜い水あめ』や『ゆる〜いジェル』の様な塗料。塗りはじめはスムーズに塗り広げられるけど、突然、筆の動きが硬くなる。

 

  • ムラになり易いところは、塗りはじめのパーツの端っこやデコボコしているところ。リタッチしてもムラになる事もあるので、完璧は求めず60〜70点を目指して作業すると気持ち的にもラク

 

  • 筆を動かす方向は1方向。同じ方向の筆の跡は、比較的めだちにくいです。塗装の色が濃くなるまでは、他の方向には塗らない。

 

  • 筆の動きがとつぜん変わるので何時でも筆が洗える状態にしておく。タッパーなどに水を入れて手元に置いておくと便利。

 

  • クリアカラーを重ね塗りし過ぎると、塗料の層があつくなって、下地のシルバーに光が届きにくくなり、キャンディ感があまり出ない。クリアカラーを濃い色で仕上げるのは比較的むずかしくはないけど、薄い明るい色で仕上げるのは難しい。

 

 

以上で、今回の記事『ガンプラ 筆塗りキャンディ塗装 クリアカラーの5つのポイント』を終わります。

 

けっこう手間がかかる作業ですが、もし筆塗りキャンディ塗装をしてみようとお考えの方がいましたら、ご参考までに…。また、今回いがいの塗装方法でのキャンディ塗装もありそうなので試していきます。

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最後まで、お付き合い頂き有り難うございます。

 

 

わたしの記事は、自分でつくったガンプラをお気に入りの場所に並べながらニヤニヤしたい方にむけて書いています。コンテストなどにむけて、がんばっている方にも読んでいただけたら勿論ありがたいですが、基本的にはまったり、マイペースでガンプラを楽しみたい方にむけて記事を書いています。未熟者ですが参考にしていただけたら嬉しいです。

 

つくる方もつむ方もよかったらまた覗きに来てくださいm(_ _)m

 

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