2021年6月1日にYouTube動画『HGUCグフ・カスタムを筆塗り全塗装でつくってみました』のリンクを追加しました。
2021年2月24日こちらの記事の後半に『【筆塗り】筆の使いかたのコツ4つ』を追記しました。
ガンプラを筆塗りするとき、リターダーという溶剤を塗料にくわえると塗装がキレイに仕上がる効果があります。
そんなリターダーを使うときに知っておきたい5つのポイントを恐縮ですが、わたしなりに紹介しようと思います。
これからガンプラを筆塗りで仕上げようとお考えの方や、筆塗りをしてみたけど上手くいかなかった方、キレイに塗装したいけどスプレーやエアブラシを使える環境にいない方に向けて、筆塗り塗装で使う「リターダー」のことを記事にしてみました。
下の2体のガンプラは、この記事で筆塗り塗装につかったガンプラです。
ちなみにわたしは筆塗りでガンプラを日々ちまちまコツコツと作っている者です。
この記事の最後にわたしの Twitterアカウントへのリンクがありますのでよかったら覗いてみて下さいm(_ _)m
YouTubeはじめました。筆の動きなど動画でご確認下さい。
ではでは、話を戻しまして…
ガンプラ筆塗り失敗しない為に使いたいリターダー5つのポイント
この記事をよんで頂ければ
◉リターダーの使い方がよくわかる
◉リターダーのメリットとデメリットがわかる
◉筆塗り塗装の上達につかながる
などの効果があると思います。
- ★はじめに
- 1. リターダーってどんな効果があるの?
- 2. 塗料にくわえるリターダーの量は?
- 3. 何回くらい重ねて塗ればいいの?
- 4. 何時間くらい乾かすの?
- 5. 塗料皿に出す塗料は少しずつ
- 6. 筆の洗い方とまとめ
- ★必ず、一緒に読んでいただきたい『筆の使いかたのコツ4つ』
★はじめに
わたしが普段つくっているガンプラは、HG 1/144スケールに分類されるガンプラで、使っている塗料はラッカー系の塗装です。この記事のなかで「塗料」と出てきたらラッカー系塗料だと思ってください。
ラッカー系の塗料は発色がいいことで知られており、わたしは好んで使っています。ですが匂いもそこそこありますし、「有機溶剤中毒の恐れがある」と容器のラベルに書いてありますので、ご自身やご家族の健康の為にもじゅうぶん部屋の換気をしてご使用ください。
また、ガンプラは出荷時、ランナーを金型から外すための油が、まだパーツに残っているので、塗装するまえに台所洗剤などの中性洗剤や超音波洗浄機で洗浄することをオススメします。
それでは
★ガンプラ筆塗り失敗しない為に使いたいリターダー5つのポイントです
1. リターダーってどんな効果があるの?
リターダーはプラモデルを筆塗りするとき塗料に加える溶剤です。塗料の乾きを遅らせて筆ムラをなくし塗装を綺麗に仕上げることができます。これがリターダーを使う最大のメリットです。
容器からそのまま塗ると「ポテっと」している塗料も「サラッと」筆になじませ「サッサッ」となめらかに塗装させてくれる効果があります。筆塗りする、わたしには無くてはならないマストアイテムです。
他の筆塗りのかたは分かりませんが、わたしが塗料にくわえる溶剤はリターダーのみです。
写真はMr.ホビーのMr.リターダーマイルドです。価格は200円くらいでホビーショップまたは模型店の塗料売り場においてあります。
たまに、売っていないお店もあるかもです。
2. 塗料にくわえるリターダーの量は?
わたしは塗料皿にとった塗料の量にリターダー30パーセントくらいスポイトでくわえています。
容器に貼られているラベルにある説明文には20パーセントまぜると書いてありますが、最終的に綺麗な仕上がりにするには3割り程度まぜるのがいいとわたしは思い使っています。
3. 何回くらい重ねて塗ればいいの?
成型色と同じ系統色の塗料なら3〜5回重ね塗りすればキレイに仕上がると思います。「そんなに重ねるの?」と思ったあなた・・・。これがリターダーを使うことでのデメリットかもしれません。
リターダーを塗料にまぜると塗膜がうすくなり何度も重ね塗りをすることになります。一回目の塗装は下地が透けてみえるので「ほんとうに大丈夫か???」と不安になりますが、大丈夫ですので根気よく重ね塗りしましょう。
●写真はリターダー+塗料の5回筆塗り塗装例です。
わたしは成型色と違う色の塗料で塗っていることが多いのですが10回近く重ね塗りすることもあります。ですが、焦らず、ガマン、根気強くです。
4. 何時間くらい乾かすの?
わたしの場合は自然乾燥で3、4時間放置します。リターダーを加えたことによって乾く時間が遅くなっていますので、このくらい待つのがいいと、わたしは思います。
なので、たとえば休みの日でしたら、朝一回塗り、昼に一回塗り、夕方一回塗り、夜に一回塗る。仕事の日はかえってから一回だけ塗装するといった感じに、塗装する回数から逆算してみて完成までのスケジュールを考えると、モチベーションも保ちやすいです。
食器乾燥機をつかって作業時間短縮もありだと思います。わたしは、持っていないのでその便利さをお伝えすることはできません。買ったときは感想を記事にしたいと思います。
5. 塗料皿に出す塗料は少しずつ
リターダーを混ぜてサラサラになった塗料でも塗装作業をしているあいだに少しずつ乾いていきます。
そうなると「トロッと」した塗料にもどってしまうので、少量の塗料を使いきることを繰り返しながら塗装作業を進めることをオススメします。
●画像は調色スティックでよくかきまぜた塗料。同じく調色スティック5杯分です。
●ここにリターダーをまぜ合わせます。割合的には塗料皿にだした塗料の3割り程度です。
●また塗料皿の中でも調色スティックでよくまぜ、筆でも丁寧にリターダーと塗料を絡ませましょう。
多分HGのガンプラならば腕、足、胴体などあわせて、塗装面が一番広い塗料の色でも、新しく塗料をまぜる作業を3回繰り返せば、その日の塗装は終わると思います。
もしも、使い切る前に塗料皿の中が「トロッと」した感じにもどりはじめたら、そこにリターダーを加えるのではなく、面倒でもさっきまで使っていた塗料はティッシュなどで綺麗に拭き取りましょう。
もう一度、新しく塗料皿に塗料を出してリターダーをまぜてつくることをオススメします。横着すると薄まりすぎたりして、いいなことはありませんので、要注意です。
以上、ガンプラ筆塗り失敗しない為に使いたいリターダー5つのポイントになります。
6. 筆の洗い方とまとめ
筆の洗いかた
リターダーで洗います
リターダーを加えた塗料をふくんだ筆の洗いかたは、別の塗料皿に新しいキレイなリターダーを出して、筆を洗います。洗っている塗料皿のリターダーが汚れなくなるまで、新しくリターダーを取り替え、ティッシュペーパーなどで筆をふきながら、数回この作業を繰り返します。
3回ほど、新しいリターダーで洗えば大丈夫だと思います。
また、『この筆は、赤系の塗料用』、『こっちの筆は、緑系の塗料用』と塗料の色の系統で使い分けると、前に使っていた塗料の微量のよごれも、それほど影響されないで塗装ができると思いますのでオススメです。
まとめ
ポイント1 リターダーは塗料の乾きを遅らせて筆ムラをなくす効果がある わたしは塗料にくわえる溶剤はリターダーのみ
ポイント2 リターダーを塗料に30パーセントまぜ合わせる
ポイント3 成型色と同じ系統色なら3〜5回の重ね塗りでキレイに仕上がる
ポイント4 乾かせる時間は3、4時間
ポイント5 一度にまぜ合わせる塗料とリターダーは少なめに
以上、5つになります。
★必ず、一緒に読んでいただきたい『筆の使いかたのコツ4つ』
こちらも、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
ガンプラを筆塗りしてみたいけど、「どんなことを知っておけば、失敗しないで上手くできるかなぁ?」と考えている方もいらっしゃると思います。そんな方にむけて筆の使い方の4コツを紹介します。
文章と写真でも解説していますので最後までお付き合い下さい。
また、ここからの記事も前半でお伝えしましたリターダーを加えた塗料をつかっての作業例となりますので、よろしくお願いいたします。
これからの記事は、旧キットのアッガイにバトンタッチ(=´∀`)人(´∀`=)
1. 筆は同じ方向にうごかす。
筆は、同じ方向に動かします。また、パーツの表面をスキマなく塗っていきます。塗った筆スジのすぐ隣を『少し重なるように』(だいたい1、2ミリ)塗っていきます。
厚塗りにならないようにするのもポイント。ムラができても、『塗料が乾いてからの塗りかさね』を繰り返して行くうちに色がのってきますので、少し不安ですがそのまま作業をすすめましょう。
下の写真は、1回目の塗装がおわったものです。塗れていないところがありますが、気にしないで重ねていけば最終的にはキレイに塗れると思います。
2. 一回の塗装で同じところはムラが出ても二度塗りしない。
ぜったいとは言いませんが、基本的に『塗ってから乾くまでの間』で、2度塗りはオススメしません。
ホコリなどが塗面ついてしまったときは、塗料が乾いてから1000番から1500番のヤスリで、ホコリがついてしまった面をやさしく擦ってとり除くのでします。
でも、ついついわたしは筆をつかってパーツの際までホコリを移動させて取りのぞくことは結構あります(^◇^;)そして後悔します(涙)
3. 筆にふくませる塗料の量は少なめ
大きな面積に塗装するときも、筆にふくませる塗料の量はあまり多くせずに3、4回、または5回、筆をうごかして筆に含んだ塗料がなくなるくらいの量にして、何回かに分けて大きな面積の塗装をします。
筆塗りには、もう1つ塗りかたがあって、筆に塗料を多めにふくませてパーツの上で塗料を『塗り広げていく』やり方です。
この塗りかたは、どんどん塗れていく感じがするのでわたしもやりがちですが、ムラが出やすいのと、何度か重ね塗りした後にこの方法をで塗装すると、乾いていた塗面が『塗り広げる』塗料で溶かされてしまうことがあるので注意しましょう。
4. 交差するように筆をうごかす
4.では『塗ってから乾くまでの間』を1回の塗装とします。2回目の塗装は1回目の塗装を交差(クロス)するように塗っていきます。『3回目は、2回目の塗装を』、『4回目は、3回目の塗装を』と、ドンドンまたぐように塗っていきます。
パーツの形によっては、なかなかそうならない事もありますが、できるだけ交差を繰り返すようにしたり、1回前の塗装と違う向きでの塗装を心がけます。
1回目の塗装
2回目の塗装 3回目以降も交差するように塗っていく
グレーの塗装もオレンジの塗装も基本的に作業のしかたは同じです。ですが、サフを吹かずに塗装しているので、アッガイの『暗い茶色』に『明るいオレンジ』をぬるときは、グレーを塗装するときよりも、重ね塗りする回数が多くなり、かなり根気が必要になります。
成型色と同じ色(設定どうりのカラーリングで筆塗りする場合は、3〜5回の重ね塗りでキレイに筆塗りできると思います。また、関節などのグレー系は、1、2回塗れば大丈夫です。
ですが、
今回のような暗い色の成型色に明るい色の塗料を塗るには、10数回の重ね塗りになると思います。
グレーは5回重ね塗り。薄いグレーは3回塗り。オレンジは10回くらい重ね塗りしました。
今回の記事はここ迄です。
最後までお付き合いただき有り難うございます。
よかったら、この記事を参考にして筆塗りを実行してみて下さい。
手間と時間は多少かかりますが、きっとキレイなガンプラに仕上がると思います。よろしくお願いします。
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ワンパーツを2色の塗料で塗り分けるコツを記事にしました。お役に立てれば嬉しいです。
ガンプラ部分塗装バーニア編はこちらから
わたしは、自分でつくったガンプラをお気に入りの場所に並べながらガンプラライフを楽しんでいる者です。未熟者ですが参考にしていただけたら嬉しいです。
つくる方もつむ方も、よかったらまたのぞきにきて下さい。
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